映画 なりきり登場人物このページはくまくんCAFEのお気楽映画感想ページです。今はおもに「オペラ座の怪人」中心になっていますけど…。 どっぷり役にはまりきって書いていますが、その辺は笑って(呆れて) やってくださいませ。 映画「オペラ座の怪人」 **ストーリー** 19世紀のパリ・オペラ座の地下に住む怪人(ファントム)は少女(クリスティーヌ)に恋をし、 自分の姿をひた隠しにしながらも彼女に歌を教えこむ。 クリスティーヌは彼の声を、今は亡き父が送ってくれた「音楽の天使」と信じて、 やがてオペラ座のプリマドンナへと成長してゆく。 しかし、そこへクリスティーヌの幼馴染の子爵が現われて、二人は恋仲に。 それを知り怒ったファントムはクリスティーヌをオペラ座の地下に連れていくのだった… ☆☆この映画の中の好きな場面 その1☆☆ 場所はオペラ座地下のファントムのお城。 そこにファントムはクリスティーヌを初めて連れてきました。 訳あってクリスティーヌはその後失神し、ベッドの中で休んでおりました。 やがてオルゴールが時を告げ、クリスティーヌは目を覚まします。 そして夢うつつベッドから起きて部屋を出ます。その外には眼下に湖、 あたり一面にはろうそくが立ち並び、岩肌の壁にその光がゆらゆらと映っています。 その光の向こうにまるで大きな祭壇のようなオルガンの前に男の人の後姿が…。 そう、ファントムがオルガンの前で、起きてきたばかりのクリスティーヌと目を合わせる場面です。 今までオルガンに向かってせっせと作曲をしていたと思われるファントム、たぶん。 (でも実は作曲なんて手につかなかったかも…) クリスティーヌに気づいて振り返ると、離れたところに立っているクリスティーヌと目が合います。 その瞬間この音楽の魔術師は一人の少年のような表情を見せるんです。 その目には驚きと、不安とがないまぜになっていてまるで無防備な少年のよう。 きっとこの瞬間を夢に焦がれていたはず。 本当にそこにいるのはクリスティーヌ?それとも幻覚? ファントムが私ならほっぺをつねっているかもしれません。 でもファントムはそんなことは致しません、もちろん。 ただクリスティーヌを静かに見つめ返しそれからゆっくりオルガンに向き直るわけです。 しかしそのクリスティーヌはまだ眠りから覚めたばかり。 ぼうっとしたままファントムの方へ足を踏み出します。 微かな衣擦れの音をたてて一歩一歩近づきながら記憶を手繰ります。 そうだわ、わたしはあの音楽の天使にこの地下へ連れてこられたんだった… とても素敵なお声だったわ。 そしてお顔にはあの仮面! 今やクリスティーヌの視線は仮面に釘付けになります。あの仮面の下は一体どんなお顔なのかしら? そんな好奇心一杯のクリスティーヌの気持ちなど知るはずのないファントム。 クリスティーヌの足音を後ろ手に聞いています。一歩一歩進んでくるその足音は彼の心に優しく語り掛けるかのようです。 突然ファントムの口許にはわずかな笑みがこぼれます。その瞳は優しく和みます。 そして観ていたわたしはこの表情に思いっきりノックアウトです。 (ほんの一瞬の笑みなのでこれがDVDだったら、即一時停止ボタン押します。) 彼は照れていたのでしょうか?嬉しかったのでしょうか。 やはり夢ではなかった!あぁ、神様はいるのかもしれない、と思ったのでしょうか。 この自分の城にいるのは確かにクリスティーヌ、愛し焦がれてやまない女性。 彼女が今まさにわたしの側に…。 でも次の瞬間、ファントムの口許はきりりと結ばれてしまいます。優しく潤んだ瞳はきつく前を見つめ直します。 今や笑みは彼自身の奥深くに封印されてしまいました。 やはり今までの人生不運続きだったファントム、願っても願っても満たされなかった数々の願い。 今になって突然かなえられるなどとても信じられない。そう思ったのでしょうか? ゛うかれてはいけない。彼女はまだわたしの真の姿を見たわけではないのだ。"とも? でもこの後クリスティーヌがやってきて彼の頬に触れると、彼は無防備にも顔も心も彼女に傾けてしまうのです。 不安はあっても、彼女の手のぬくもりに触れられる喜びに身を預けてしまうのです。 そして無邪気な彼女に仮面をはがされて…、彼はとうとう仮面の下の秘密を知られてしまいます。 その後の彼… あぁ、切ない…です。 ☆つづく☆ ジャンル別一覧
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